旅先で書き綴った言葉は、もともと誰かに見せることを
意図して書いていないからか、時に、恥ずかしいほどに直球で、
ここに転載するのを躊躇してしまいます。
でも、始めちゃったので続けますが・・・。
いや、でも、恥ずかしいなー。
やっぱやめよっかなぁ。(ブツブツ・・・)
続けます。
・・
2010年1月5日(火)
ホテルの外は氷点下。
一面の雪景色に、歩き出すのを少し躊躇する。
思わずタクシーに声を掛けたら、ありえない高額料金を提示され、
断って歩き出す。
徐々に寒さにも慣れてきた。
ウラジーミル聖堂はすごく神秘的な空間。
空気がとにかく澄んでいる。
イコンにうやうやしく近づき、そこにキスをする人びと。
イコンはそこにやってくるすべての者に、等しく優しい眼差しを向ける。
その表情をじっと見つめていると、ふいに誰かを思い出しそうになり・・・
でも、その誰かは結局わからない。
ウラジーミル聖堂をあとにし、黄金の門、そして聖ソフィア大聖堂へ。
ソフィア大聖堂はパワーに満ち溢れた場所。
不思議な力を感じた。
光が何百年の歴史を照らしている。
黄金色の装飾は、まるで、後日、ライトを浴びることを
わかっていたかのように
自然で、それでいて堂々としている。
"偶然はすべて必然である"
ふいに頭に浮かんだ言葉。
続けて、
"カルヴァンの予定説"
どんな内容だったかは思い出せないけど、ふいに。
人間の力の及ばないところから導き出される数奇な力、"信仰"。
その力の大きさみたいなのを体に感じたのは確かだ。
タタール料理を食べ、黄金ドームを見たあと、
地下街のショッピングモールへ。
NIKE、ZARA、BENETTON・・・
欧米のものが相当に進出している。
幅の広い歩道、車道、建物・・・
陽の落ちた暗い街を照らすオレンジ色の光。
すべてがなぜか懐かしく、遠い昔の記憶を呼び覚ますかのような。
私は昔、ここに住んでいたのかな。
そんなことを思ってみたりする。
(続く)
ウラジーミル聖堂
聖ソフィア大聖堂
オレンジ色の街
※イコン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3
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